離婚問題のご相談は、「離婚するかどうか」からスタートします。
言い換えれば、夫婦関係を修復できるのかどうか、ということです。

それには、貴方が離婚したいと思う理由、あるいは相手が離婚を求める理由について、夫婦間に起こった具体的な出来事をお話いただくことにより整理し、夫婦関係を修復・維持するためには何が必要なのか、何が出来るのかを考えます。

このことは、仮に、夫婦関係を修復できず離婚に至る場合でも、より良い解決を得ることに結びつきます。

ご相談に来られた時点で、既に離婚の意思を固めておられる場合でも、夫婦関係を修復できないものかを考えます。
もし、これによって修復できればそれにこしたことはありません。

しかし、離婚の意思が揺るぎない場合でも、夫婦関係が悪化した理由を取り除くことができないかを考えることにより、離婚という結論ではあっても、貴方にとって、より良い解決に結びつくことになります。

実際には、夫婦関係の修復はなかなかむずかしいといえます。しかし、些細なこと、小さなことから何でもお話いただくことにより、解決のためのヒントが見つけられることもあります。この「解決」には、離婚しない場合、離婚する場合の両方が含まれます。弁護士にご相談になるときは、「こんなこと弁護士に話しても仕方がないかも」「こんなこと弁護士に話したら怒られるかも」とお考えにはならずに、何でもお話ください。

逆に、弁護士の側も、何でもお話いただけるような雰囲気を作ることを、特に心がけなければなりません。