弁護士コラム

家庭内別居

2014.07.15

夫婦関係が破綻しているといえる要素の1つに、「別居」があります。

では、世間で良く聞く「家庭内別居」は、別居といえるのでしょうか。
例えば、夫婦で目も合わせない、話をすることも全くない、というケースはどうでしょうか。
おそらく、「家庭内別居」と言われる場合の多くは、こういう状況を指しているのではないかと思います。

但し、そういう方のお話を聞いてみると、食事は妻が作っており、夫はそれを食べている、洗濯も家族全員の分を妻がしている、掃除も妻が全てしている、など、家事全般を妻が行っている場合もあります。特に、妻が専業主婦の場合は、よくある話でもあります。

こういうケースでは、やはり夫婦の共同生活は続いていると思います。
実際には、同じ家に住んでいる以上は、何らかの形で共同生活がなされています。
そのため、家庭内別居を別居といえるだけのケースは、なかなか考えつきません。

もちろん実際の事件では、「家庭内別居」のみが問題となるのではなく、他の様々な要素をもふまえて、夫婦関係が破綻しているかどうかを検討することになります。

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